ホーム ヂィレクトリ センター ごだいさん(五台山)

ごだいさん(五台山)

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■中国の四大霊場のひとつ。

■東西南北中の五つの台状の峰から、五台山と呼ばれます。

■最盛期は約300のお寺がありました。今も50ヶ寺くらい残っています。

■文殊菩薩の住む清涼山にあたると信じられ、清涼山とも呼ばれます

三大霊場 & 四大霊場

五台山ごだいさん峨眉山がびさん天台山 あるいは五台山、峨眉山、普陀山ふださんを三大霊場といいます。五台山、峨眉山、普陀山、九華山きゅうかざんで四大霊場といいます。五台山は文殊菩薩、峨眉山は普賢菩薩、九華山はお地蔵様、普陀山は観音様の住む聖地とされています。

五つの平らな峰

五台山の五台とは5つの平らな峰という意味です。円仁の記録には「銅のお盆を逆さにしたようである」と表現されています。平均海抜は1000m以上あり、風が強く、背の高い木は育ちません。道も険しく、五月でも綿入れの上着を着るほど寒いところです。また、ラマ教徒の聖地にもなっています。

唐代第一の巡礼地

五台山には、中国内外から、たくさんの高僧と呼ばれる人たちが訪れています。唐や宋の時代は、庶民信仰の中心地でもあり、巡礼者のために普通院と呼ばれる無料宿泊所がありました。

普通院は五台山への巡礼路に、適当な距離をおいて設置されていました。巡礼者を世話する係りの人もいて、巡礼者ならば誰でも利用できる無料施設です。経費は信者の喜捨によってまかなわれていたようです。したがって、食料が無いときは食事が出ず、休憩と宿泊だけになりました。100人位泊まれる施設もあったようです。

日本からも

平安~鎌倉時代にかけて、中国に渡った僧侶は、五台山と天台山をよく訪れています。天台宗の僧侶、円仁もここで勉強しました。帰国後、五台山で見た文殊菩薩堂をお手本として、比叡山に文殊楼を建てました。根本中堂の東側にある、門のような建物です。現在のものは1668に再建されたものです。

入唐求法巡礼行記にっとうぐほうじゅんれいこうき円仁が残した約10年におよぶ詳細な旅行記録です。この中に五台山の様子が詳しく記録されています。

地理、経済、風俗、行事、制度など、さまざまなことが記録されているので、玄奘げんじようの大唐西域記、マルコ・ポーロの東方見聞録と並ぶ、東アジアの三大旅行記といわれています。

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tctv.ne.jp/tobifudo/ から




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