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喜多院

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3131131.gif喜多院 (きたいん)は、埼玉県川越市にある天台宗の寺院。山号は星野山(せいやさん)。

良源(慈恵大師、元三大師とも)を祀り川越大師の別名で知られ、境内にある五百羅漢の石像も有名である。

平安初期の天長7年(830年)、淳和天皇の命で円仁(慈覚大師)が建立し、当初は無量寿寺と号した。無量寿寺には北院、中院、南院があり、伏見天皇が尊海僧正に命じ関東天台宗の本山とした。後伏見天皇は東国580寺の本山としての勅書を下し、後奈良天皇は星野山の勅額を下した。永禄年間(1558年-1570年)頃までは3院が存在していたが、江戸時代はじめに川越大火があり寺の多くの建物が焼失、中院のあった場所に仙波東照宮が建てられた為、中院はさらに200m南方に移動し、南院は明治の初めに廃院となり、その一角とされる場所には数十基の石の塔婆が残っている。

天正16年(1588年)、徳川家の尊崇が厚かった天海が入寺し、寺号を喜多院と改めた。寛永15年(1638年)、火災で山門以外の伽藍を焼失するが、翌年、徳川家光の命で、江戸城御殿の一部を移築した。これが今に残る客殿、書院、庫裏である。4代将軍・徳川家綱は200石を寄進するなど徳川家に厚く保護され隆盛した。

「日本三大羅漢」の1つとされる五百羅漢、越前松平家の流れを汲む松平大和守家の川越藩主(川越で逝去した松平朝矩から松平直侯まで5人)の廟もある。


所在地  〒350-0036 埼玉県川越市小仙波町1-20-1

TEL 049(222)0859(喜多院拝観寺務所)

お問い合わせ時間 9:00〜16:00

サイト;http://www.kawagoe.com/kitain/index.html 


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