滋賀県立琵琶湖文化館の仏教美術などを紹介する「湖の国の名宝展」が11日、太宰府市の九州国立博物館で始まった。
滋賀県は琵琶湖の水運で古代より栄え、比叡山を中心に多くの寺院がある。今回の展示は仏像や巻物、屏風(びょうぶ)など国宝3点、重要文化財33点、同県指定文化財17点で、同県外で初めて公開される阿弥陀(あみだ)如来像もある。
展示室には、仏教の教えを絵で示した色鮮やかな曼陀羅(まんだら)や静ひつな表情の仏像などが並び、訪れた人たちが熱心に見入っていた。
7月4日に比叡山延暦寺副執行・誉田玄光氏らの講演「最澄がつないだ近江と太宰府」、同10日に就実大教授・土井通弘氏らの講演「近江の仏教美術」がある。いずれも無料。
観覧料は一般420円、大学生130円。高校生以下、70歳以上無料。
扇沢秀明 より