三好市池田町西山の四国三十六不動霊場第5番札所・密厳寺で16日、四国最大の大不動明王像を祭る八角大不動堂の落慶法要があり、信者や住民ら約500人が完成を祝った。
八角大不動堂は、鉄筋コンクリート平屋建てで、高さ約15メートル、広さ約100平方メートル。屋根部分は木造で、銅板ぶきとなっている。奈良の法隆寺夢殿を模して建てられた。費用は約5千万円。中には、高さ3・7メートルの大不動明王像が安置されている。
法要では僧侶や山伏22人が不動堂で大般若経を転読。その後、境内では柴灯(さいとう)護摩供養があり、燃え盛る炎に護摩木が次々と投じられた。住民ら約500人には、紅白もちやうどんがふるまわれた。
近藤靖典住職(66)は「四国一の不動像とお堂を末永く大切にし、寺を不動信仰の中心地にしたい」と話している。
【写真説明】完成した八角大不動堂=三好市池田町の密厳寺
徳島新聞 から