石川にゆかりがあり大正時代に全国で仏教改革、普及活動を行った暁烏敏(あけがらすはや)、高光大船(たかみつだいせん)、藤原鉄乗(てつじょう)の僧侶3人の掛け軸などを展示する「加賀の三羽烏遺墨展」が、金沢市下本多町の金沢ふるさと偉人館で開かれている。個人などの寄贈を受けたそれぞれの作品約10点ずつが、来月23日まで交代で展示される。
3人は金沢市、白山市、川北町にある浄土真宗の寺の住職。大正時代に全国行脚して布教に努め、若者を中心に影響を与えた。その功績から「加賀の三羽烏」と呼ばれている。
展示されている掛け軸には「光雲無碍如虚空(こううんむげにょこくう)」(仏様の慈悲の光は妨げがなく、いつでもどこでも誰にでも届く)など、浄土真宗の教えが流れるような筆使いで書かれている。また、筆や扇子、万年筆などの遺品展示もある。
24日まで高光大船▽25日~5月8日は暁烏敏▽同9~23日は藤原鉄乗--の展示。問い合わせは同館(076・220・2474)。
宮本翔平 より 毎日jp から