寺の住職からプロの作詞家に転身を遂げた近藤霊法(りょうほう)さん(70)=留萌管内苫前町=のデビュー作「ななかまど」が初CD化された。28日に所属事務所のある大阪市でお披露目される。
昨年10月に苫前町にある霊厳寺の住職を引退。娘婿が跡を継ぎ、現在は名誉住職。引退後のことを考え、夢だった作詞家を目指して、06年に大阪市のプロダクションに作品を送った。「時間をかければものになる」と評価され、作詞の方法などを学びながら、これまで110作品を書き上げた。
デビュー作は、自宅近くになったナナカマドの赤い実に雪が積もって綿帽子のようになった様子など冬の情景を演歌調バラードにのせた。実際に目で見て感動した情景を題材にしたという。「自分の好きなことができていまが一番幸せだなあって思う」。仏教界から芸能界へ。ナナカマドの実が落ちて芽吹くように、古希を迎えて新たな才能が芽吹きつつある。
内藤陽さん より 毎日jp から