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「境界の地」の文物1100点

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97-4.gif第3回北東北3県共同展「境界に生きた人々~遺物でたどる北東北のあゆみ」は23日、盛岡市上田字松屋敷の県立博物館で開幕した。約1100点の展示を通じ、中央と北方の境界ではぐくまれた歴史と文化の多様性を紹介している。

 同館、岩手日報社などで構成する実行委主催。古墳文化、城柵の進出と仏教の普及、安倍・清原・平泉藤原氏の時代を経て中世の武将の活躍までをたどる。

 蝦夷(えみし)の英雄アテルイの生まれ変わりとも言われる「悪路王(あくろおう)首像」(複製、宮城県・東北歴史博物館蔵)と「坂上田村麻呂坐像(ざぞう)」(同県・零羊崎(ひつじざき)神社蔵)が並んで展示されているほか、北上市の国見山廃寺跡に関係する極楽寺の「銅龍頭(どうりゅうとう)」など貴重な文物が一堂にそろう。

 盛岡市松園の大村喜一郎さん(69)は「素晴らしい展示品を通じ、3県の歴史文化を系統的に知ることができる。先人の優れた技術や知恵を実感する」と見入っていた。

 8月29日まで。7月25日午後1時半から大阪府文化財センターの水野正好理事長が「東北の雄 阿弖流為(アテルイ)とその周辺」と題し講演する。

 問い合わせは同館(019・661・2831)へ。

【写真=約1100点の展示で北東北の豊かな歴史文化を紹介している3県共同展「境界に生きた人々」】

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