奥州藤原氏ゆかりの古都として知られる岩手県平泉町に14日、自転車を改造した「ベロタクシー」が3台登場した。「平泉の文化遺産」は2011年の世界遺産登録を目指しており、運行会社「ジパング」の菅原勝一代表(44)は「登録に向けて、民間ベースのエコ観光で支援したい。将来は台数も増やしたい」と話している。
流線形の車体が人目を引く。車高が高い人力車とは異なり、歩行者と同じ目線でゆったりと町並みを巡ることができる。車輪は三つで安定性もいい。料金は、大人1人平泉駅―毛越寺間が500円、毛越寺―中尊寺間が900円など。1台2人まで乗車可能。1時間3千円で貸し切りにもできる。
歴史の町に溶け込むようデザインされた3台はそれぞれ「弁慶くん」「牛若丸くん」「さくらちゃん」と愛称を付けた。黒と朱色が基調の弁慶くんは、伝統工芸品の秀衡塗の色彩をイメージ。
平泉町では4月から、景観を損なう屋外広告物を規制する条例が施行された。ベロタクシーの広告は規制対象外だが、由緒あるお寺の絵を車体に描き、PRにも努める。
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