ホーム 仏教のスペース Bouddhisme 『オテラート』 9月に初開催 金沢の3僧侶『寺子屋の会』 寺でアート展

『オテラート』 9月に初開催 金沢の3僧侶『寺子屋の会』 寺でアート展

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お寺を地域活性化の拠点に-。金沢市瓢箪町などの二十~三十代の僧侶三人で結成した「寺子屋の会」が、それぞれの寺を会場にしたアート展を企画している。題して「オテラート」。九月の初開催に向けて、参加作家を募集している。(谷岡聖史)

 寺子屋の会は、広誓寺住職の巽亮光(たつみりょうこう)さん(36)=同市昌永町、聞善寺住職の今井優悲(ゆうひ)さん(30)、崇禅寺副住職の三香美晋道(みかみしんどう)さん(25)=いずれも同市瓢箪町=の三人が昨年末に結成した。

 出発点は、仏教が時代の変化に取り残されている、との危機感。「今は近くの人でさえ、法事や葬式のときしか寺に来る機会がない」と今井さん。毎月集まり、寺の役割を再考した。仏教伝来の時代に最先端の文化や技術が集まり、その後は寺子屋という学びの場だったことに思い至り、展示のテーマは「未来を考える、未来を創造する創作」に決めた。

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 この地域には三十数カ所の寺院があることから「浅野川寺院群」と命名。巽さんは「三つの寺だけで終わらず、地域全体の活性化に広げたい」と話す。

 二十日には作家向けの説明会を開催。金沢美術工芸大の学生や書家ら五人が三つの寺を散策し、新作や展示方法のイメージを膨らませた。同会は七月三日にも作家向け説明会を開く。問い合わせは、寺子屋の会事務局の聞善寺=電076(261)7374=へ(午前十時~午後六時)。

中日新聞 より

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