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「国民和解を」 タイ首相が呼びかけ

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7789-2.gifタイのアピシット首相は10日夕方のテレビ演説で、5月3日に発表した国民和解に向けた行程表(ロードマップ)の実現に向け、具体的な作業を始めると述べた。首相は憎しみを捨て前進しようと呼びかけたが、1枚の紙に手書きした文章を読み上げただけで、具体策の説明はなかった。現政権と敵対するタクシン元首相派の野党プアタイはアピシット首相の取り組みを「政権維持を狙った時間稼ぎ」と批判し、協力しない方針を示している。

 首相は同日朝、バンコクの首相府に仏教、バラモン教、イスラム教、シーク教、キリスト教の代表を招き、国家の平和を願う式典を行った。午後には地方行政体、報道機関、大学、財界などの代表と会議を開き、和解に向けた具体策のとりまとめに協力を求めた。

 ロードマップは地方住民、低所得者層などタクシン派・民主派と、特権階級、バンコクの中間層を中心とする反タクシン派・王党派の和解を目指すもので、▽国民が一体となった王室の護持▽教育、就労、賃金などの社会的不平等の是正▽ 憲法改正を含む政治改革――などが盛り込まれている。

newsclip.be/news/2010610_027746.html から

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