越殿楽など3曲披露
平城遷都1300年を記念し、県立橿原考古学研究所付属博物館(橿原市畝傍町)で開催中の春季特別展「大唐皇帝陵」の関連イベントとして、6日午前11時と午後2時、同館中庭で天理大雅楽部の公演が行われる。唐の時代に中国から伝わったとされる最も有名な「越殿楽(えてんらく)」など3曲を披露する。
雅楽は日本古来の歌や舞に、仏教の伝来などとともに中国や朝鮮半島を通じて伝わった大陸の音楽が融合し、平安時代に完成したとされる。演奏の形態から、楽器演奏だけの「管弦(かんげん)」、演奏で歌う「謡物(うたいもの)」、演奏で舞う「舞楽(ぶがく)」の3種類がある。現在も皇居や神社の行事で演奏されるほか、全国の愛好家グループや大学などが演奏会を開いている。
天理大雅楽部は1951年の創部。東京や大阪などで毎年定期公演を開くほか、米国やヨーロッパなど40カ国以上で海外公演を実施。ドラマや奈良をPRするテレビCMにも出演している。
顧問の佐藤浩司教授は「雅楽は中国の隋・唐の音楽の雰囲気を残したものが多くあり、展示品とともに古代中国を感じていただきたい」と話している。
同展は6月20日まで。公演は入館料(大人1200円、高校・大学生700円)が必要。
【高島博之】 より
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