朝鮮王室で使用された可能性の高い豹(ひょう)のカーベットと類似している品が韓国国立博物館の所蔵庫に40年以上保管されていたことが明らかになった。26日、国立博物館は問題のカーペットを公開、多くのメディアが続々とこの話題を取り上げている。
第26代王・高宗の王妃(韓国:明成皇后)が使用していたとされるこのカーベットは、48頭分の豹の皮を繋いでできており、海外に不法流出した疑いがあるとして文化財の還収に力を入れている仏教界の市民団体が行方を追っていた。
米国側の記録によると、朝鮮戦争当時、ヒュー・ギルトナーという米兵がソウルの古美術商から25ドルで購入し、1951年6月にアメリカに搬出したが、その後戦時略奪品として1951年8月から翌年の2月の間に、駐米韓国大使館に返還されたとの記録がある。韓国文化財庁傘下の政府機関には所蔵されているとの記録はまったく存在せず、行方不明の文化財として関心が寄せられていた。
上記の内容が報道されてから10日あまり、60年以上も行方が分からなかったカーペットらしきものが国立博物館の所蔵庫に眠っていた仰天事実が明かされた。このカーペットが実際に朝鮮王妃に使用されていたとの記録も確認されていないが、カーペットの裏には王室の紋章である「李花」が存在するため、王室で使用していた可能性が極めて高いそうだ。
韓国メディアによると、国立博物館は1969年に徳寿宮美術館から王室の遺物として受け取ったが目録に虎皮として記載されていたため分からなかったと釈明したが、文化財の管理ができていなかった国立博物館や文化財庁は責任を追及されるだろうと指摘されている。
(編集担当:金志秀)
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