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三河仏壇の技、新商品に 家具やインテリア雑貨

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44789.gif三河仏壇振興協同組合(岡崎市曙町)の「ソーゴン(荘厳)スタイルプロジェクト」が、中小企業庁が地域産業商品の海外展開を支援する「JAPANブランド」のブランド確立支援事業に採択された。3年計画で、伝統技術を生かした家具やインテリア雑貨の商品化を目指す。

 組合は昨年、国の補助金でパリ、ロンドン、ニューヨークなどへ調査団を派遣。欧米では、日本の仏教文化に軸足を置く「ZEN(禅)」に支持が集まっていることを確認した。「日本古来の仏壇製造技術で、癒やしや祈りの空間を演出すれば、気に入ってもらえる」と手応えを感じ、同事業の補助金を申請していた。

 補助金は、現在百数十万円集めた自己資金の2倍に当たる額を得られる。地元家具メーカーとの連携で座卓やいす、たんす、インテリア雑貨などを商品化する計画で、名古屋大の協力も取り付けた。

 最盛期のバブル時代に比べ、近年の三河仏壇の受注、製造数は10分の1程度に落ち込み、職人たちの生活も圧迫されている。同組合青年部長で設計、組立師の都築数明さん(38)=幸田町大草=は「繊細な木彫りを作り、金箔(きんぱく)、漆を塗る高度な技は、まだ生きている。現代生活と伝統をつなぐ新商品で国内外に販路を開き、産業復興につなげる」と意気込んでいる。

中野祐紀 より 中日新聞 から

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