ホーム 仏教のスペース Art Sacré 大谷探検隊の実像に迫る 3次隊出発100年、龍大で企画展

大谷探検隊の実像に迫る 3次隊出発100年、龍大で企画展

36
0

775.gif日本への仏教伝来の道を探るため、中央アジアに派遣された大谷探検隊の3次隊の出発(1910年)から100年を記念した企画展が20日、京都市下京区の龍谷大大宮学舎本館で始まった。隊員が描いたスケッチや隊員への指令書が初めて公開されているほか、男女の神を描いた「伏羲(ふくぎ)・女☆図(じょかず)」などの収集品も紹介し、探検隊の活動にさまざまな角度から迫っている。

 ■民族衣装のスケッチや指令書なども 

 龍大大宮図書館が春季特別展として、所蔵品62点と寄託資料1点を展示した。

 初公開の資料は26点で、隊員が保管していた書簡や図などの記録が中心だ。1908年出発の第2次隊に参加した野村栄三郎が描いた新疆(しんきょう)ウイグル自治区の民族衣装や風景の水彩画、探検隊を派遣した浄土真宗本願寺派の22代門主・大谷光瑞が3次隊参加の吉川小一郎にあてた「トルコ語の調査を進めよ」とする指令書などで、隊員たちの精力的な活動の様子を伝えている。また、新疆ウイグル自治区・トルファンのカラコージャ古墳群から発掘した「伏羲・女☆図」や、サンスクリット語の仏典などの収集品も並べている。27日まで。無料。

 【注】☆は過のしんにょうの部分が女へん

京都新聞 から

前の記事ネパールの雨ごい祭り
次の記事お寺さん イメージ一新 金沢・真福院 芸術拠点に場提供