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特別名宝展:五山文学の名宝、東福寺で一堂に 墨跡など展示

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983.gif鎌倉時代から室町時代、禅寺で隆盛した五山文学にかかわる墨跡や禅僧の肖像画など重文23件を含む35件を一堂に展示した特別名宝展「東福寺と五山文学~禅僧と中世文芸展~」が24日、同寺光明宝殿(東山区)で始まった。5月9日まで。

今回は、東福寺の15世住持、虎関師錬(こかんしれん)(1278~1346)にかかわる資料が中心。自筆を含む日本初の総合的な仏教史書「元亨釈書(げんこうしゃくしょ)」や同書の木版刷り「五山版」(至徳元年版)、晩年の熟達した筆致を示す墨跡「進学解残本(しんがくげざんぼん)」、虎関師錬像などが公開されている。

また、羅漢とその徳を詩情豊かに表した「羅漢供祭文(らかんくさいもん)」は、東福寺で室町時代に活躍した画僧、明兆(みんちょう)による五百羅漢像50幅の成立に影響を与えたとされる。

同寺は「寺宝と共に通天橋の新緑を楽しんでもらえれば」としている。特別名宝展の拝観料は1000円、高大生800円、小中生600円。同寺(075・561・0087)。

野宮珠里 より  毎日jp から

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