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ダライ・ラマが中国政府を称賛—青海省地震への対応で

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チベット仏教の指導者でチベット亡命政府を率いるダライ・ラマ14世は17日付で、青海省玉樹チベット自治州で発生した地震で多くの被害者が出たことを悲しみ、慰問のために現地を訪れたいとの声明を発表した。声明文の中で、中国政府の対応を称賛した。

ダライ・ラマは、温家宝首相が被災地慰問を自ら提案し、救援活動を指導したことを称賛。被災直後にメディアが現地に入り、報道を行ったことにも感謝した。

2008年の四川大地震にも触れ、中国中央政府と地方政府の指導者がメディアの立ち入りを許可し、国際支援部隊の現地入りのため多大な労をとったとして、称賛した。

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ただし、四川大地震のときに慰問と祈りのために被災地訪問を求めたが認められたなったと指摘。09年に台湾が台風の被害を受けた際には、現地慰問が認められたことと対比させた。

ダライ・ラマは僧侶や若者などが、救援活動を行っていることを称賛。「他者を助けるための無償の行為は、真に菩薩の教えの実践」として、思いやりの心がはぐくまれ続けることを希望した。

中国メディアの環球時報は19日、ダライ・ラマの声明に対して「中国政府を称賛しながら、現地入りを求めていることは、下心あってのことだ」と非難。「外国メディアの反応を見ても、可能性はゼロ」と断定した。

編集担当:如月隼人 http://news.searchina.ne.jp から

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