在日本韓民族仏教徒総連合会(会長=金光徳(キンクァンド)・宝厳寺住職)と古代ロマン塾(姜信英(カンシニョン)代表)は3日、大阪市生野区桃谷3丁目の御幸森天神宮で「王仁(わに)博士に捧(ささ)げる花礼式」を開いた。参列者は1600年前、日本に論語と千字文を伝えたとされる渡来人・王仁博士への報恩感謝の思いを込めて礼式を行った。
式は昨年10月に同宮内で建立された王仁博士の難波津歌碑前で行われた。同連合会の金会長が「美しい花は平和の象徴。花は安心につながり日韓の善隣友好の懸け橋です。桜の季節に宗教、宗派、民族を超えて王仁博士の報恩祭を心一つになって行いましょう」と開会のあいさつを述べた。
引き続いて同宮の森田真臣宮司が祝詞を奏上し、呉東浩(オウトンフォ)法主が心経を唱え、画家の川瀬陽子さん=神戸市=が王仁博士の肖像、歌碑などを色彩豊かに描いた記念品を奉納した。最後に呉法主がパラと言われる金属の打楽器を使いながら心を浄化にする仏教儀式のパラ舞(チュム)を舞って奉納した。
同塾の姜代表は「日韓両国で敬愛されている王仁博士をたたえながら『咲くやこの花』を愛し、心を一つにして日韓親善に尽くしていけば、王仁博士も喜んでいただけます」と話している。
大阪ニュース から