日本の僧侶が米国に渡り核廃絶の思いを込めながら2500キロ歩く実録映画「GATE」の上映会が29日午後7時、大分県中津市片端町の市立小幡記念図書館視聴覚室である。監督は、米国のNGO世界核兵器解体基金代表、マット・テイラーさんで、女優の松嶋菜々子さんが日本語ナレーションを務めた。
05年7月、僧侶一行が、星野村にともされる広島原爆の火をランタンに分火。この火を携えながら、世界で初めて核実験を行ったニューメキシコ州を訪れ、消し去るまでの思いが描かれている。
上映会は、曹洞宗の僧侶が中心のシャンティ国際ボランティア会大分が企画した。代表の甲斐之彦(しげん)さん(52)は「投げつけられた武器を投げ返すのではなく、静かにお戻しして負の連鎖を絶つ仏教的な行為です」と話している。
入場料はとらず、会場でカンパを募る。問い合わせは、ボランティア会大分(0979・26・2077)。
降旗英峰 より 毎日jp から