ホーム 仏教のスペース Bouddhisme 釈迦入滅惜しむ沙羅双樹「サラノキ」草津で見頃

釈迦入滅惜しむ沙羅双樹「サラノキ」草津で見頃

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サラノキを公開しているのは国内では同園だけといい、釈迦が入滅したとされる30日(旧暦2月15日)に訪れた人たちは熱心に鑑賞していた。4月上旬まで楽しめる。

サラノキは、インド中北部からヒマラヤ山麓(さんろく)にかけて分布するフタバガキ科の高木。園内では、高さ6メートルの木に直径約2・5センチ、星形の淡い黄色の花が房状に咲いている。各地の寺などに沙羅双樹を名乗る木はあるが、同園の調査では、ナツツバキやハクウンボクなど別の植物だったという。

釈迦が入滅した際、四方にサラノキがあったと伝わる。園内では、同じ聖樹で釈迦の誕生にかかわる「ムユウジュ」、悟りを開いた場所にあったとされる「インドボダイジュ」も植えられており、城山豊園長は「三大聖樹の花が一度に楽しめる」とPRしている。

今年は低い枝にも多くのつぼみがつき、例年より間近で花が見られる。三重県伊賀市でボランティアガイドを務める森川和(かず)さんは「貴重な花を見られて感動しました」と話していた。

読売新聞 より

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