長年タイとの美術交流を続けている掛川市和光の永江澄さん(80)が世界芸術文化交流会(WAC)のタイ赤十字認定ナイチンゲール芸術賞を受けることになり、28日、WAC会長でプミポン国王の義弟にあたる王族ソムラップ・キティヤコーン氏(59)らの訪問を受けて賞状を授与された。
永江さんは永江(ようこう)院の先代住職の妻。1970年代から禅画を描くようになり、タイで開かれた展覧会で入賞したこともあるという。20年以上かけて30点以上の作品を、タイや各国に寄贈してきた。
賞状を手渡した後、永江さんと対談したキティヤコーン氏は、タイで名をはせた山田長政のふる里とされる静岡を初訪問して「大変うれしい」と感想を述べた。永江さんの作品からは「温かい心を感じる」と語った。
永江さんは「遠いところをお越しいただき、光栄に存じます。上手であることより、皆さんに和んでいただきたいと描いてきました」と栄誉を喜んだ。
河野貴子 より 中日新聞 あら