吉野町吉野山の金峯山修験本宗総本山金峯山寺で26日、同寺第29世管領、同宗第3代管長に就任した五條覚堯(かくぎょう)師(62)の晋山・上任式が営まれ、信徒ら約800人が参列した。法要の大導師を務めた五條管領は「当山の法燈を引き継ぐことに、責任と使命において重きものを感ずる」と話し、発展への尽力を誓った。
昨年5月に、昭和大修理事業など数々の業績を残した五條順教前管領が他界。遺言に従い、弟の覚堯師が就任していた。
ほら貝の響きとともに、同寺の本尊蔵王権現を前に厳かに法要。五條管領は「現在一見平和に見える世を生きているが、今日こそ、ご開祖が求世のご本尊を求めたお心に立ち返ってみるべきとき」と話し、仁王門修復にも言及。「先の管長猊下(げいか)のご遺志を引き継ぎ、一丸となって本宗発展のため赤誠を捧げる」と誓…
奈良新聞 より
写真 晋山・上任式を終えて退出する五條覚堯管領=26日、吉野町吉野山の金峯山寺蔵王堂