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温泉寺奥の院で落慶法要 建て替え完了祝う

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老朽化のため建て替え工事が行われていた豊岡市城崎町湯島の温泉寺奥の院で28日、完成を祝う落慶法要が営まれた。寺の関係者や地元住民らが参加し、完成を祝った。奉納太鼓などの記念行事が行われたほか、20年前まで名物とされていた素焼きの皿を的に当てる「かわらけ投げ」も復活した。

旧奥の院は数百年前からあったという。大正時代に大きな修理をして以降は手つかずで、屋根や柱が傷み、雨漏りするなどしていた。今回の工事は昨年春から実施。建物の床面積は半分ほどになり、畳だった床は土間に変えた。堂には、これまでの弘法大師座像と妙見大菩薩に加え、千手観音像も安置。昨年12月には作業を終えていたが、温かくなる時期を待って法要が開かれた。

この日は読経や御詠歌の後、檀家でつくる婦人会などから奥の院に幕が寄贈された。城崎保育園の園児が書いた絵馬や、秋祭りの世話役をする町民らによる「檀尻太鼓」も奉納された。的が老朽化したために途絶えていた「かわらけ投げ」は「一願成就」と記された的を新調。観光客らが約3メートル先の的めがけて、皿を投げていた。

温泉寺の小川祐泉住職(67)は「立派に再建され、感激の極み。これを契機に大勢の人に参拝していただき、温泉寺と城崎温泉の発展を願います」と謝辞を述べた。

初鹿野俊さん より 神戸新聞から

images-2-22.jpgロコ写真は 完成した奥の院の前で記念撮影をする関係者ら=豊岡市城崎町湯島 

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