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唐招提寺:新寺務所完成 最新設備備え、関係者ら祝う

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唐招提寺は、南都六宗の一つである律宗の総本山です。

多くの苦難の末、来日をはたされた鑑真大和上は、東大寺で5年を過ごした後、新田部(にたべ)親王の旧宅地(現在の奈良市五条町)を下賜されて、天平宝字3年(759)に戒律を学ぶ人たちのための修行の道場を開きました。

「唐律招提」と名付けられ鑑真和上の私寺として始まった当初は、講堂や新田部親王の旧宅を改造した経蔵、宝蔵などがあるだけでした。

金堂は8世紀後半、鑑真和上の弟子の一人であった如宝の尽力により、完成したといわれます。

現在では、唐招提寺で新しい寺務所が完成し、25日に竣工(しゅんこう)式が開かれた。工事関係者ら約40人が参加、新たな寺の拠点となる建物の完成を祝った。

これまでの寺務所が手狭だったため、06年に計画に着手。文化庁との折衝や発掘調査を経て、昨年4月に工事に着手、今月完成した。木造で、壁はしっくい塗り。床面積は約445平方メートルあり、寺務室や応接室、和室、台所などを設置している。総工費は約2億円。

式は寺務所内の食堂で開き、松浦俊海長老らが般若心経などを唱え、完成を祝った。松浦長老は「最新の設備を備えている立派な寺務所ができた。大いに活用させていただきたい」とあいさつした。

images-2-19.jpg花澤茂人 より 毎日jp から

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