世界平和の実現を願う「比叡の大護摩」法要が13日、大津市の天台宗総本山・延暦寺で営まれた。西塔の伝教大師(最澄)像前の広場に特設された護摩壇で、信者が寄せた護摩木がたかれた。
1987年に開かれた「比叡山宗教サミット」の趣旨を継承して90年に始まり、山に春を告げる行事として定着している。
午前10時過ぎ、根本中堂の「不滅の法灯」が直径約5メートルの炉に点火された。信者たちが唱える真言が響く中、僧侶が護摩木を火に投げ入れ、炎が高く上がった。午前11時からの法要では半田孝淳天台座主(92)が大導師を務め「世界平和と人類和合を祈願する」と祭文を読み上げた。
京都新聞 より