「暑さ寒さも彼岸まで」といわれ、お彼岸は大変よい時候のときに行われ、春分・秋分の日を中心に大切な1週間です。
彼岸とは、迷いの世界から悟(さと)りの世界へ至る教えで、布施(ふせ)、持戒(じかい)、忍辱(にんにく)、精進(しょうじん)、禅定(ぜんじょう)、智慧(ちえ)の6つの教えを実行すれば、幸福になることができると示されています。
お彼岸の前日には、仏壇のお掃除はもちろん、仏具などもきれいにして、お花もかえます。花は樒(しきみ)(香の花)がふつうで、また季節の新しい花をさしてあげれば、一層よいことです。
お彼岸の入り日は、お仏壇に団子を一対(いっつい)山形にして供えます。
中日(ちゅうにち)(春分又は秋分の日)には、おはぎやぼた餅を供え、明けの日には、再びお団子を供えます。この間、お霊供膳(れいぐぜん)、珍しいお菓子、果物も供えます。
【お寺参り】
お寺へは、ご本尊さまやご先祖さまにお餅(もち)、お菓子、果物などを供えてお参リします。
また、お墓参リをして彼岸報恩の行事といたします。遠方でとかくごぶさたがちの方は、ぜひお彼岸中にお寺やお墓にお参りいたしましょう。
近所、親戚などへ手づくリのおはぎ、ぼた餅などを差し上げることなども、お彼岸にふさわしい心の温かさを覚えます。
【お墓参り】
お墓参りは、まず墓石と墓地のお掃除から。特に汚れやすい水鉢や花立てなどは、念入リに清めます。古くなった塔婆(とうば)は合掌して抜きとリ、お寺の指図で処分します。お墓がきれいになったら、清らかな水、線香、故人の好物などを供え、お坊さんに墓経(はかぎょう)をお願いして、まごころをこめ、合掌礼拝(がっしょうらいはい)します。
食べもののお供えは、お参りのあとで下げるようにしましょう。お供え物が悪くなリ不衛生になることは、誰も喜びません。また、無縁のお墓もきれいにし、お線香やお花を供える心の美しさを持ちたいものです。
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