「はめ(マムシ)よけのお釈迦(しゃか)さん」として信仰を集めている京都府亀岡市篠町の念佛寺で15日、釈迦の命日にちなんだ涅槃会(ねはんえ)の法要が営まれた。市内外から多くの人が訪れ、マムシにかまれない御利益があるとされる「花供(はなくそ)」を買い求めた。
念佛寺では、檀信徒が米粉を小さく丸めて花供を作り、毎年、3月15日の涅槃会に合わせて販売している。涅槃会の参拝客は持ち帰った花供を米と一緒に炊いたり、お守りとして農作業や山仕事の際に持ち歩くなどしているという。
この日は午前8時すぎから参拝客が次々と境内に入り、釈迦堂に祭っている釈迦如来像を拝んだ後に花供を購入していた。寺の周辺には露店が立ち並び、参拝を終えた人の列で終日にぎわった。
京都新聞 より (亀岡市篠町・念佛寺)