国宝三重塔で知られる尾道市瀬戸田町の向上寺の本堂が32年ぶりに再建された。16日に落成法要が行われる。
木造平屋234平方メートル。寄せ棟かわらぶきの屋根の両端を反り返った鴟尾(しび)で飾っている。総工費約9千万円は檀家(だんか)や観光客の寄進で賄った。
向上寺は1403年創建。1432年に建立された三重塔は和様を基調とし、唐様の手法を取り入れた塔で、1958年に国宝に指定された。
同寺は1873年、本堂と庫裏、観音堂を焼失。4年後に古材で本堂を建てたが、老朽化により1978年に解体。仮本堂で法要をしていた。
【写真説明】完成した向上寺本堂。後方は国宝三重塔
中国新聞 から