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人間の生き方絵本で問う 

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536.gif薬師寺(奈良市)の小林澤應(たくおう)録事は27日、仏教説話をもとにした絵本「佛説譬喩経(ぶっせつひゆきょう) 旅人の甘い蜜(みつ)」を出版したと発表した。経典を忠実に描いたもので、人間の生き方を問う一冊となっている。

 コミニケ出版(大阪市)が発行。同社の下井謙政社長(35)が、同寺の山田法胤管主からお釈迦さまの例え話を聞いたのをきっかけに、「仏教を知らない人にも広め、役に立ててほしい」と絵本の出版を打診した。

 佛説譬喩経はわずか500字あまりの短い経典で、蛇や龍に襲われながらもその境遇を忘れてはちみつの甘さに心を奪われ、火に迫られる旅人の姿から人生の無常を例えた話。絵本の各ページには文や絵のほか、漢字5文字ずつで構成される経典の原典を掲載し、本の末尾には小林録事による経典の解説が記されている。

 小林録事は「人生に迷い生きる人にどう生きるべきかを考えてほしい」とし、「『佛説絵本』としてシリーズ化し生涯の仕事としたい」と話している。

 価格は1500円(税別)。薬師寺で販売しているほか、コミニケ出版((電)06・6534・4311)やホームページ(http://www.kominike-pub.co.jp/)でも受け付けている。

sankei.jp.msn.com から

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