ホーム 仏教のスペース Art Sacré 奈良の古寺・仏像、長岡で展覧会、6月6日まで

奈良の古寺・仏像、長岡で展覧会、6月6日まで

41
0

99-2.gif東大寺や法隆寺、唐招提寺などの仏教美術と、奈良を愛した歌人・会津八一の生涯をたどる展覧会「奈良の古寺と仏像―會津八一のうたにのせて―」(日本経済新聞社など主催)が24日、新潟県長岡市の新潟県立近代美術館で始まった。

会場には唐招提寺の十一面観音菩薩(ぼさつ)立像(重要文化財)など43件が、八一の和歌などをまじえ展示。5月25日からは中宮寺の本尊で「弥勒(みろく)菩薩」として知られる菩薩半跏(はんか)像(国宝)も出展される。

開会式で日本経済新聞社の杉田亮毅会長は「今年は平城京に都が移って1300年目。奈良の名だたる寺院がこの展覧会に協力してくれた」とあいさつ。高橋道映・同展新潟展実行委員長は「これほどの仏教美術を新潟県で拝観できるのは今世紀最初で最後かもしれない」と述べた。

同展は6月6日まで。出展内容の一部が変わるが、東京(三井記念美術館、7月7日~9月20日)、奈良(奈良県立美術館、11月20日~12月19日)にも巡回する。

24日午後、上野道善・東大寺別当、大野玄妙・法隆寺管長、日野西光尊・中宮寺門跡ら奈良の仏教関係者一行は、新潟県中越地震で被災した旧山古志村(長岡市)に赴き、法要を営んだ。

日本経済新文より

前の記事人間の本質とは
次の記事哲学者 静思と激情 和辻哲郎に迫る