桜井市慈恩寺の「椿山(つばきやま)・山の辺」で、ツバキが見ごろを迎えている。三輪山ろく、「山の辺の道」の南端にある小高い山で、山を守る上田隆司さん(61)と誠子さん(59)夫妻が一般公開している。
隆司さんの父重治郎さん(故人)が若いころ、荒れていた雑木林を開墾し、約3・3ヘクタールに全国各地から取り寄せたり、実生(みしょう)や、さし木で増やした約1000種、1万本のツバキを植林した。
山すそでは、「薮(やぶ)ツバキ」を品種改良した深紅色の花びらの「卑弥呼(ひみこ)」や、赤、白まだら模様の「万葉美人」、香りが漂う「玉碇(たまいかり)」、「春風」など鉢植えツバキが、訪れる人たちを楽しませている。
30日まで。入山料は大人300円、子供200円。問い合わせは上田さん(0744・42・2757)。
稲田敏雄 より 毎日jp から