尊宿に対する仏事の一。真龕を寝堂から法堂(本堂)の下間に移すこと。
現在の『行持軌範』では、面山瑞方師の『僧堂清規』巻5の影響を受けて次のような差定となっている。
真龕を法堂に移す。室には白幕をめぐらし、拄杖・払子などの法具も全て移す。鼓鈸を鳴らしつつ移動し、大衆は各々位に立つ。維那は移龕仏事師を請して法要を始める。
仏事師が、位に就き拈香法語し、献茶湯を行ったのを見て、維那は『大悲呪』を挙経する。回向は次の通り。
上来、移龕して茶湯を献備し諷経する功徳は、新般涅槃当山ー世某甲大和尚の為にし奉り、真位を増崇せんことを。
大衆は略三宝を唱え、普同三拝し、引き続き鎖龕を行う。
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