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醍醐味(だいごみ)

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23-5.gif「インターネットの醍醐味(だいごみ)」のように,ある物事のすばらしさや深い味わいを表現する言葉に,醍醐味があります。この言葉は,仏教では五味(ごみ)のうちの最高のものを意味しています。

 五味というと,甘い・辛い・酸っぱい・苦い・塩辛いが普通ですが,仏教では,乳味(にゅうみ)・酪味(らくみ)・生酥味(しょうそみ)・熟酥味(じゅくそみ)・醍醐味のことなのです。これは牛乳や羊の乳を精製し熟成する過程でできる五段階の味のことで,すべて乳製品の味のことです。 どんな乳製品かはよくわかっていませんが,まあ,生クリームやバターといったところでしょうか。このうち第五の醍醐は,「非常に濃厚な甘い味の液」で,もっとも美味とされています。そのため仏教の最高の境地である涅槃(ねはん)にたとえられたりもするのです。

 ちなみに,地名の「醍醐」やお寺の醍醐寺は,この“醍醐”から取られたものだったのです。

evam.ne.jp/evam/evam/faq/basic/cook/index.html から

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