12月25日をキリストの誕生日として祝うこと。
起源
クリスマスの起源は太陽崇拝にあるので、12月25日を祝う習慣は聖書の教えではない。
キリストが死んだ後の時代になってから、宗教指導者たちはキリストの誕生日を“征服されざる太陽の誕生日”を祝うローマの異教の祭りの日と同じ日付にすることを考えた(新ブリタニカ百科事典より)。これにより、異教徒を(名目上の)キリスト教に改宗させる事が容易になった。同時に、当時の12月17日から12月24日の期間にはローマの農耕の神をたたえるサトゥルナリア祭が行なわれており、この祭りでは宴会をしたり贈り物をしたりする風習があった。
上記のように、クリスマスがキリスト教の教えでなく異教に起源を持っている事は広く認められていたので、17世紀ごろのイングランドやアメリカの植民地ではクリスマスを祝う事が禁じられていた。しかし、現代では「普通の人が聖書やキリスト教に親しむ機会」として確かに有用であるため、クリスマスのために教会が門戸を開くようになっている。
名前の由来
キリストの降誕を祝う祭。英語で綴ると”Christmas”で、これはキリスト”Christ”のミサ”mass”の意味。この日にプレゼントを交換するのは、一説には、それはキリストへの誕生日プレゼントであって、「わたしの兄弟であるこれらの最も小さい者のひとりにしたのは、すなわち、わたしにしたのである」(『マタイによる福音書』25章40節)という言葉に由来するという。
サンタの服はなぜ赤い?
「サンタが赤い服を着ているということを世界的に広めたのは、コカ・コーラ社である」という都市伝説がある。サンタクロースはもともと緑色の服を着ていたが、同社のイメージカラーの赤になぞらえ、広告に採用したことからサンタクロースの赤い服が定着したとのこと。しかし、19世紀に描かれたサンタクロースの元イメージと言われる聖ニコラウス像は、既に赤いマントを着ていたという説もある。