ホーム 仏教のスペース Société 座禅:「何も考えない」って難しい 児童84人が挑戦

座禅:「何も考えない」って難しい 児童84人が挑戦

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2195.gif但馬地域の公立小中学校が一斉に夏休みに入った21日、豊岡市日高町荒川の隆国寺で「小学生のための禅の集い」が1泊2日の日程で始まった。但馬曹洞宗青年会(別所道眞会長)が行っている恒例行事で、但馬一円から集まった児童84人が座禅に挑戦した。

 夏休みの始めに規律正しい禅寺の暮らしを経験し、幼い心を育てる目的。同日午前、本堂に集まった児童らは読経の後、「自分が山になったつもりで」など僧侶らから注意を受けながら約15分間の座禅を行った。姿勢が崩れ、警策(きょうさく)でぴしゃりと背中をたたかれていた児童もいた。

 豊岡市立清滝小6年の川崎良太さんは「参加は3回目だけど、脚がちょっとしびれた。姿勢を正してじっとしているのってとても難しい」と話していた。児童たちは朝夕の座禅のほか、プールや花火などのレクリエーションを楽しみながら、朝の勤行、食事作法などで仏教の教えに触れる。

 別所会長は「曹洞宗の座禅は、何も考えず、大自然の中で生かされている自分を体感するもの。現代の子どもらはゲームなどさまざまな情報に囲まれており、禅の経験を通じ心を調えてほしい」と話していた。

皆木成実 より

毎日jp から

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