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仏教の宇宙観を紹介

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「仏教の宇宙観と死生観」を探る特別展が、京都市伏見区の龍谷大深草学舎至心館で開かれている。企画した同大学人間・科学・宗教オープン・リサーチ・センター長の鍋島直樹教授は「幕末の宇宙観を再評価し、そこに込められた意味を知ってもらいたい」と話している。

 展示されている「須弥山儀」(直径66・5センチ、高さ55センチ)は江戸時代後期、京都にいた僧、円通が天動説を説く仏教の宇宙観を広めようと考案。電機メーカー「東芝」の創始者で、時計師の田中久重が製作した。

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 また、中国から渡来した「須弥三界図」は欲界、色界、無色界という迷いの世界を三段階で表現し、最上部に迷いを超えた三仏が安置されている。作者は中国の僧、宗可で1631年に作られた。日本に来た時期は不明だが、中国製の須弥三界図は日本では珍しいという。

 他に、涅槃(ねはん)図や江戸時代に書かれた地球の解説書など計42点が展示されている。

 30日まで。午前10時~午後4時。土日祝日は休館(17、18日は開館)。入場無料。問い合わせは同大学人間・科学・宗教総合研究センター(電話075・645・2154)へ。

広瀬登 より

毎日jp から

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