1日から4日かけ、タイ深南部でマレー系イスラム過激派によるとみられる爆破・銃撃テロが相次ぎ、タイ軍兵士ら少なくとも11人が死亡した。
1日夜、ナラティワート県でパトロール中の治安部隊が爆弾と銃で襲撃され、兵士、自警団員ら5人が死亡した。2日午後、隣県のヤラーで治安当局のトラックが未舗装の道路下に埋められた爆弾の直撃を受け、3人が死亡。隣のパタニー県ではバイクを運転中の男性が銃で撃たれ死亡した。ヤラーでは4日午後、再度爆弾テロがあり、兵士4人が重傷を負い、このうち1人が搬送先の病院で死亡。夜には自宅にいた男性が銃撃を受け死亡した。
タイ深南部(ヤラー、パタニー、ナラティワートの3県とソンクラー県の一部)はマレー語方言を話すイスラム教徒が多数派で、タイ語、仏教徒が中心のタイで異質の地域となっている。タイからの独立を求めるマレー系イスラム組織による武装闘争が2001年から激化し、過去6年で約4000人が銃撃、爆破などで死亡した。
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