ホーム 仏教のスペース Bouddhisme ダライ・ラマ植樹の菩提樹枯死でビハール州が大慌て

ダライ・ラマ植樹の菩提樹枯死でビハール州が大慌て

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97-3.gifインドのビハール州政府は、チベットの宗教指導者ダライ・ラマが先月、パトナの仏教記念公園(Buddha Smriti Park)に植樹した菩提樹の樹が立ち枯れしている可能性が高く、仏教団体から批判を浴びていることを受け、スリランカ政府と交渉して同国より苗木を持ち込もうとしている。レヌ・デビ芸術・文化担当相への電話取材で明らかになったことを6月28日付のナブバーラト紙が報じた。同担当相は、「今夏のとりわけ厳しい暑さによるものと思う」と、枯れた原因について述べている。

 枯れたとされる菩提樹は、紀元前288年に植樹された世界最古の菩提樹のあるスリランカのアヌラダープラからダライ・ラマが苗木を持ち込んだもの。周辺の仏教徒は、州政府の管理のまずさに怒りをあらわにしている。また、ある環境活動家は、「菩提樹は仏教徒にとって特別な意味をもつ木であり、仏教文化の振興に対する州の本気度が試された。苗木一本も守れないような州政府が、環境問題にまともに取り組めるのかも疑わしい」と、厳しく指摘している。

news.indochannel.jp から

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