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テレホン法話800話

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886-4.gif山元町坂元にある徳本寺の住職早坂文明さん(59)は、20年以上もテレホン法話を続けている。内容は10日ごとに更新され、今年3月に800話に達した。4年前からは法話を聞くと、3円がカンボジアの子どもたちのために寄付される仕組みも導入した。13日には、800話を記念したテレホン法話ライブが同寺で開かれる。

 早坂さんは「気軽に聞いてほしい」と、先代住職が始めたテレホン法話を1987年に引き継いだ。更新の締め切りを守ることや1話を3分にまとめるなどの苦労もある。
 法話は、例えば大関魁皇が幕内最多の勝ち星を挙げたことにふれ、稽古(けい・こ)の大切さを説くなど、社会の出来事や季節の移ろいを絡めて語られ、毎回50件ほどの電話があるという。法話集は2冊の本になって出版もされている。

 この本の収益と、テレホン法話で集まった募金は、早坂さんが常務理事を務める「シャンティ国際ボランティア会」が行う学校建設などのカンボジア支援活動に充てられている。同会の前身は曹洞宗のボランティア会。70年代、内戦で苦しむカンボジアの人々に「同じ仏教徒として手を差し伸べられないか」と活動を始めたという。

 早坂さんたちの会は、絵本を贈る活動も続けており、これまでカンボジアに伝わる民話を5冊の本にまとめ、現地の学校や図書館にそれぞれ3千冊ずつを寄贈した。

 13日のライブは午後2時から。ピアノ演奏と映像を交えて早坂さんが八つの法話を語るほか、手品ショーもある。そして、完成したカンボジア民話の6冊目もお披露目される予定だ。早坂さんは「日常の憂さを忘れる。そんな時間にしてもらえれば」と話す。

 入場無料。ライブや法話集に関する問い合わせは徳本寺(0223・38・0320)へ。テレホン法話は0223・38・1717。

朝日新聞 から

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