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平泉町に中国友好都市 天台県と協定へ

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45-2.gif平泉町は、中国浙江(せっこう)省天台県と友好都市協定締結に向け協議を進めている。6月中にも締結の見通しで、同町にとって初の海外友好都市となる。天台県は中尊寺と毛越寺の宗派天台宗発祥の地で、1998年から交流が続く。「平泉の文化遺産」世界遺産登録再挑戦に向け、機運の盛り上げにもつながりそうだ。

 天台県は上海から約400キロ南に位置し、人口約56万人。日本仏教の哲学や思想の源とされる天台山があり、同町議会は98年に初めて同県を訪問。以来、児童らが書画を交換したり、関係者が互いに往来して交流を深めてきた。2002年には、天台県が属する台州(たいしゅう)市から招待を受け、町議や民間人らが訪問した。

 中尊寺、毛越寺を開いたとされる慈覚大師が天台県・国清寺の参拝を許されなかったという逸話も残るが、98年以降に国清寺の僧侶が中尊寺と毛越寺を参拝し、相互理解は深まった。

 同町の柳之御所遺跡からは、奥州藤原氏が栄えた時代に中国と交流があったことを示す遺物も数多く出土している。町関係者は「約800年から900年前に先人が行っていた交流が、時を経て今も続くことを世界に訴える上で、友好協定締結の意義は大きい」と強調する。

iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100603_1 から

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