反独裁民主戦線(UDD)のデモ拠点ラートプラソン交差点近くの仏教寺院内で、避難中のデモ隊の女性らにインタビューしていたフランスの国際ニュース専門チャンネル「フランス24」の女性リポーターが、デモ隊に取り囲まれ、頭をたたかれるなどしたため、危険を感じその場から逃げ出した。
その後、UDDの自警団が間に入り、デモ隊に自粛を求めた。リポーターは自警団にエスコートされ、安全な場所まで移動した。 自警団の責任者は、「デモ隊との間で誤解があったのが原因ではないか」としている。
関係者によれば、同リポーターからインタビューを受けたデモ隊の女性が「帰省したいが、どのようにして帰ったらいいか分からない」と話したところ、仲間が「帰りたいなら帰れ」と詰め寄ってきたという。
さらに、同リポーターに「お前は政府の回し者か。我々を分裂させようとしているのだろう」と叫び、暴力をふるったとのことだ。
同寺院は、セントラルワールドとサイアムパラゴンの中間に位置しており、安全エリアとされている。
この出来事に対し、タイ記者協会とタイ放送記者協会は5月18日、「UDDは、メディアの役割をデモ隊に理解させるとともに、報道関係者の安全にも配慮すべき」とする声明を出した。
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