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教員として再出発 矢板の掛下さん、社会人経験生かし授業

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教員を第二の人生にと、矢板中央高で教育実習を行うなどして教員免許を取得した成田の元会社員掛下法示さんが念願を果たし、4月から那須塩原市の国立塩原視力障害センターで教員としてスタートを切った。非常勤だが週2日、社会科学概論の授業を担当している。

 掛下さんはシャープで40年以上にわたり技術者として働き、昨年11月定年を迎えた。

 これを見据えて「社会人経験を生かし、これからは人づくりの分野にチャレンジしたい」と教員を目指し、放送大で大卒資格を取得。仏教大通信制(京都府)で教職課程を履修し、10年掛かりで高校教員の公民科免許を取得した。

 だが教員採用の現実は厳しかった。大半の自治体で年齢制限があり、一般枠がある県の採用は激戦。幸い那須塩原市の同センターで採用となり、「社会福祉」「現代社会と法」「環境と人間生活」といった授業を担当している。

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 目の不自由な生徒に教えるが、授業はすべてを言葉で伝えなければならない。そのため資料準備は大変だという。「経験や新聞記事を積極的に教材に交えることでリアルな授業にしたい」と掛下さん。今月下旬からは中学校社会科免許取得を目指し矢板中で教育実習に取り組む。「チャンスを広げておきたい」と意欲的だ。

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