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国宝・三重塔:修理始まる--小浜・明通寺

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888-3.gif国宝に指定されている小浜市門前の明通寺(中嶌哲演住職)三重塔で21日、部分修理工事が始まった。檜皮(ひわだ)を完全にふき替えるのは53年ぶり。11月ごろには新しくなった姿でお目見えする。

今月上旬から作業用の足場を組んでいた。この日の作業では、塔の先端部の相輪と呼ばれる約7メートルの装飾物を取り外した。地上から約20メートルの高所の作業だったが、作業員たちは手慣れた様子で丁寧に作業を進めていた。

明通寺は806年に創建。現存する本堂は1258年に、三重塔は1270年に再建され、国宝に指定されている。約30年の間隔で屋根のふき替え工事をしているが、86年に三重塔を修理したときは半分しかふき替えていなかった。

今回の工事の総費用は2億5000万円で、75%を国が、25%を県と小浜市、明通寺が負担する。今秋から本堂の修理にも取り掛かり、12年3月ごろに完了する。

今月25日から三重塔修理完了まで、通常は一般公開していない釈迦三尊像などの仏像を特別公開し、修理工事の様子を見学(要予約)できる。拝観料400円。問い合わせは同寺

(0770・57・1355)。

高橋隆輔 より 毎日 から

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