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天台宗と真言宗

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平安時代になると、遣唐使によって中国の最新の仏教が日本に伝えられました。なかでも、最澄の「天台宗」と空海の「真言宗」は、のちの日本仏教に大きな影響を与えました。

最澄は京都の比叡山に延暦寺を建て、天台宗をひろめました。天台宗は、「法華経」というお経の教えを中心にしています。その教えとは、「仏教を理解できない人でも、やさしく教えを説き、救うことによってさとりを得ることができる。」というものでした。それまでの仏教が、tiantaizong.gif学問のある、一部の人々のものでしかなかったのが、最澄は、どんな人でも救われる可能性があるのだと説いたのです。

一方、空海が伝えた真言宗は、「密教」を中心とするものでした。密教では「大日如来」の教えを実践することが大切だと説きます。自分が大日如来になりきって修行することで、そのまま「ほとけ」となることができるというのです。お経が人々に分かりやすく教えているのに対して、ほとけの体や言葉、心になりきることは「明らかにできない」ことであるから「秘密の教え(密教)」といわれています。

参考資料こちら

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