26日午前7時ごろ、本庄市西五十子の不動寺で、山門脇に建立してある六地蔵のうち3体が壊されているのを住職(85)が発見、110番した。六地蔵は設置して150年ほどの石仏で、山門の両側に3体ずつあり、3体が基から倒され、そのうち2体は首が落ちていた。同寺は今月16日にも六地蔵2体が倒されており、本庄署が器物損壊事件として調べている。
同署管内では昨年9月から12月末までに三つのお寺で、六地蔵が壊される事件が7件発生。今年に入って二つのお寺で六地蔵に塗料が吹き付けられる事件が3件起きていた。今回を含めると被害は計12件に上っている。
同署では、同寺の巡回パトロールを行っていた最中の2度目の破損事件だけに、警戒をさらに強化したいとしている。同寺では、修復後にまた壊されたことでショックを受けている。
一方、同日午前4時ごろには美里町関の長勝院にある六地蔵のうち、1体が台座から倒されて首が落ちているのを警戒中の児玉署員が見つけた。この六地蔵は今月13日、6体すべてに黒色塗料が吹き付けられる事件があったばかり。
県北部ではこのほか、今月15日に熊谷市広瀬の円福寺の境内にある地蔵1体の首が折られ、地蔵の顔にピンク色の塗料が吹き付けられた事件があった。
本庄署、児玉署、熊谷署では関係性も含め、悪質な器物損壊事件として捜査している。
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