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中国の仏具店が意外に面白い!

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中国では、日本人のようにクリスマスと正月を両方祝う若者もいるが、一方で還暦を過ぎた年配の方々には熱心な仏教徒が多いように感じる。弾圧と破壊の文化大革命の時代を生き、なおも仏教を信じる年配方がいる一方で、経済成長を現在進行形で感じている若者は無宗教だというのはなんとも不思議なものだ。

 仏教は今も年配方の心のよりどころだからこそ、各都市を代表する寺には常に参拝客がやってくる。世界遺産の楽山大仏に行った時は、観光客に交じって、大仏を前にただただひれ伏すおばあさんを見た。寺の前には仏具店、すなわち仏教グッズ専門店が並び、仏壇や袈裟や数珠などが販売されている。観光客ではなく参拝客のニーズがあるのだろう、多くはないが絶えず客がやってくる。

10年近く中国に滞在していて、中国の様々なジャンルの店を知っているつもりではあったが、仏具店はノーマークだった。入ってみると日本の仏具店では売っていないモノがズラリと並んでおり、「仏具店面白い!」「こんな商品があるのかー!」と長らく感じなかった“新鮮感”をどっぷり感じたのだった。仏具店は著名な寺の周辺にあるので、ぜひ中国のショッピングに飽きた人はだまされたと思って入店してみてほしい(でも後で「ヤマヤさん、だまされました」なんてメールしないでくださいね……)。

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寺の中に入ると、繁華街で買い物をする中国人とは別の中国人と出会う

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中国の仏具店。有名な寺の前にこうした店はよくある

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仏具店店内。意外に広く、かつ様々なものが売られている

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お香の香りが漂い、仏教関係の音楽が響き渡る。厳かな雰囲気だ

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