浄土真宗の西本願寺で声明や雅楽を学んだ僧侶らが結成した「広島雅楽会」が29日、結成35周年を記念する演奏会を広島市文化交流会館(中区加古町)で開催する。修練を重ね、福祉施設や海外での公演で培った腕を披露する。
同会は75年に活動を始め、現在の会員は74人。寺院の法要儀式での演奏のほか、県内の老人ホームなど福祉施設での演奏を重ね、05年にはスイス・ジュネーブで開かれた国連創立60周年記念ヒロシマ平和コンサートにも出演した。
雅楽は、1400年前に仏教とともに伝わり、笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、横笛といった管楽器や、琵琶や箏(そう)など絃楽器、鞨鼓(かっこ)、太鼓、鉦鼓(しょうこ)の打楽器で演奏する。指揮者がいないため、奏者が仲間の息や間を感じ取って演奏する。
午後5時開演で、管弦と舞楽の2部構成。同会は「若い人にも来てほしい」と話している。2000円。問い合わせは、公演事務局(082・230・1033)。【北浦静香】
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