大乗仏教に伝わっているところによると、ウェーサーカ祭は、サンスクリット語でいうVaisakha(インド暦第二の月・ヴェサーカ)に該当する行事とされている。ミャンマーでは満月祭を意味する Ka-sone-la-pyae と呼ばれ、ミャンマーの暦で2月に当たる。
ウェーサーカ祭の正確な開催日は、その地域や宗派の採用する暦によって異なる。仏滅紀元を採用する上座部仏教では、満月の出る Uposatha の日(たいてい仏滅紀元の5月か6月)にウェーサーカ祭を行う。中国では、中国暦でいう4月の最初の満月の日にあたる。西洋のグレゴリオ暦では年ごとに異なるが、大体4月か5月に当てはまる。
ウェーサーカ祭が「釈迦の誕生日」と非公式に呼ばれることがあるのは、この祭りが釈迦の誕生・悟り(ニルヴァーナ、涅槃)・入滅(パリニルヴァーナ、般涅槃)の三大仏事に結びついているからである(日本の仏教では降誕会・成道会・涅槃会は別々に行われるが、南伝仏教ではこれらは同じ月の同じ日に起こったこととされる)。
日本のウェーサーカ祭
または 花祭 (灌仏会,降誕会,仏生会,浴仏会,龍華会,花会式とも)は、国民の休日になっていない。これは釈迦の誕生日に龍が空からあらわれてソーマを注いだという故事からきており、中国暦でいう4月8日に行事が行われることになっているが、明治政府が暦を変更したため、今ではその暦の4月8日(中国暦より1カ月早い)に祝うことになっている。
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