木曽義仲と松尾芭蕉の墓がある大津市馬場1の義仲寺(ぎちゅうじ)で8日、芭蕉座像の手に持つ杖(つえ)を扇子に持ち替える「奉扇会(え)」があり、俳句愛好者ら約90人が参加した。
芭蕉は、源義経らに討たれた義仲をしのんでこの地を度々訪れており、没後は遺言通り義仲寺に葬られた。奉扇会は、芭蕉の像を安置する翁(おきな)堂を再興した1769年に始まったとされ、毎年5月と11月に行っている。
この日は僧侶らがお経を上げて芭蕉像の杖を夏らしい白扇に取り換えた後、本堂に20の俳句を献句し、句会も行われた。芭蕉が滞在した「無名庵」の守当番、谷崎昭男さん(66)は「寺を支えてきた人たちも高齢化している。支える人の輪を広げていきたい」と話している。
安部拓輝 より
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