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ダライ・ラマ:単独インタビュー (一)

慈悲や愛…「内なる価値」の重要性を学ぶ教育システムを

火曜日 2010年5月18日

Langues :

Q 今、日本では、リストラ、過労、借金、職場や学校でのいじめなどを理由に、多くの人々が自ら命を絶ちます。日本社会は自信を失っているようにも見えます。毎日新聞を通じ、日本人、日本社会へのメッセージを頂けますか。

A 私は最近、シッキム(インド東部の州)から来た友人と会いました。シッキムは経済的に発展しましたが、そこで暮らす人々にギャンブルやアルコール依存症が増えました。ある者は精神的な不安を抱えています。西側諸国の友人も、そして多くの科学者も同じ状況にあります。現代社会は一般的に人間への慈しみや愛が欠けていると言われます。家族の間でさえも同じ。なぜこんな問題が増えているのでしょうか。

 また、これも最近だが、スイス・チューリヒの大学で科学者たちと会いました。テーマは「現代経済への警鐘」。そこで私はこう強調しました。私の知識は限定的なものだが、何千年も人々は神に祈り、精神的な力を得てきました。そして私は思うのだが、18、19そして20世紀初頭、我々は科学の助けによって技術を発展させ、何千年の祈りが果たせなかったことを科学技術がすぐに結果をもたらしました。科学技術が精神的なものから取って代わりました。そして当然のように、そこにはお金が人々の心に浸透してきました。

 20世紀後半に入ると、発展した国に住む人々は徐々に物質的な価値の限界を感じ始めました。しかし、彼らは「どうしてそうなったのか」を考えようとしません。

 私が思うに、現代教育は物質的な部分を重視しています。もし、人々が限界を感じているのであれば、教育システムにこそ目を向けなければなりません。私たちの内なる価値の重要性について学ばなければなりません。慈悲や愛といった内なる価値は内なる平和に基づきます。お金は内なる平和をもたらしません。お金は欲望とねたみ、そして競争をもたらし、人々の間に猜疑心(さいぎしん)を高めます。そう友人との間でさえも。

 人間の友情をも破壊します。真の人間関係は人間の信頼に基づきます。友情を失えば、人間関係は偽りのものになります。その結果、人は孤独にさいなまれ、精神的に不安定になり、怖れは深まります。人々は、自分は不幸だと感じ、アルコールや麻薬に走り、フラストレーションが貯まり、怒りっぽくなります。そして自ら命を絶ち、他人をあやめさえします。

毎日新聞 より

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